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ゲーム会社はどんなデータを収集している?|プライバシーポリシーを読み解く

主要ゲーム会社のデータ収集実態。テレメトリーデータ、プレイ行動の分析、GDPRと個人情報保護法への対応状況。

ゲーム会社はどんなデータを収集している?|プライバシーポリシーを読み解く

ゲームをプレイしている間、ゲーム会社はあなたについてどれだけのデータを収集しているでしょうか。プレイ時間、ゲーム内の行動パターン、デバイス情報、位置情報、さらにはマイク入力まで――テレメトリーデータの名の下に膨大な個人データが収集されています。本記事では、主要ゲーム会社のデータ収集実態と、GDPR・個人情報保護法の観点からの権利、プライバシーを守る方法を解説します。

ゲーム会社が収集するデータの種類

ゲーム会社のプライバシーポリシーを読み解くと、予想以上に広範なデータが収集されていることがわかります。

データカテゴリ収集される情報利用目的
アカウント情報名前、メールアドレス、生年月日、電話番号アカウント管理、年齢確認
デバイス情報ハードウェア構成、OS、IPアドレス、MACアドレス互換性確認、不正検出
ゲームプレイデータプレイ時間、ステージクリア率、アイテム使用頻度ゲームバランス調整、レコメンド
行動データマウスの動き、キー入力パターン、視線追跡UX改善、アンチチート
ソーシャルデータフレンドリスト、チャットログ、ボイスチャットコミュニティ管理、ハラスメント検出
課金データ購入履歴、支払い方法マーケティング、レコメンド
位置情報IPベースの位置、GPS(モバイル)地域制限、広告最適化
1日2GB大手ゲーム1タイトルの平均テレメトリー量
200+一般的なゲームが追跡するイベント種類数
72%プライバシーポリシーを読まないユーザー

主要ゲーム会社のデータ収集実態

Valve(Steam)

Steamは定期的に「ハードウェアアンケート」を実施し、PCのスペック情報を収集しています。また、VAC(Valve Anti-Cheat)はPCにインストールされたプログラムやDNSキャッシュを読み取ることが知られています。Steam Replayで表示されるプレイ統計は、常時記録されていることを示しています。

Epic Games

Epic Games StoreがSteamのローカルファイル(フレンドリストを含む)を読み取っていたことが2019年に発覚し、大きな批判を浴びました。現在は改善されていますが、Fortniteのテレメトリーは広範なプレイデータを収集しています。

Riot Games

VanguardアンチチートがPCの起動時から常駐し、カーネルレベルで動作する点がプライバシーの懸念を生んでいます。Riot Gamesは収集データの範囲について説明文書を公開していますが、カーネルドライバが理論上アクセスできる情報の範囲は広いです。

任天堂・Sony・Microsoft

コンソールメーカーはハードウェアレベルでのテレメトリーに加え、ゲームプレイ中の詳細なアクティビティデータを収集しています。「お気に入りのゲーム」「年間プレイ時間」などのラップアップ(年間レポート)は、常にデータが記録されていることの証左です。

ボイスチャットのデータ収集は特にセンシティブです。一部のゲーム会社は「ハラスメント検出」や「品質向上」のためにボイスチャットを録音・分析していることをプライバシーポリシーに記載しています。ボイスチャットの録音ポリシーは必ず確認してください。

GDPRと個人情報保護法による権利

ユーザーにはデータ収集に対する権利があります。主要な法的枠組みを理解しましょう。

GDPR(EU一般データ保護規則)

  • アクセス権:企業が保有する自分のデータのコピーを請求できる
  • 削除権(忘れられる権利):自分のデータの削除を請求できる
  • データポータビリティ:自分のデータを構造化された形式で受け取れる
  • 異議申立権:特定のデータ処理(プロファイリング等)に異議を唱えられる

日本の個人情報保護法

  • 利用目的の通知:事業者はデータの利用目的を明示する義務がある
  • 開示請求:保有個人データの開示を請求できる
  • 訂正・削除請求:誤った情報の訂正や、不要になったデータの削除を請求できる
  • 利用停止請求:同意を撤回してデータの利用停止を請求できる

自分のデータを確認する方法

多くのゲーム会社は、GDPRに基づくデータダウンロードツールを提供しています。Steamは「アカウント > データに関するリクエスト」から、Epic Gamesは「プライバシーセンター」から、PlayStation は「データリクエストポータル」から自分のデータをダウンロードできます。一度試してみることで、どれだけのデータが収集されているか実感できます。

プライバシーを守るための実践策

  • テレメトリーのオプトアウト:ゲーム設定やアカウント設定でテレメトリーデータの送信を無効化できる場合がある
  • パーソナライズ広告の無効化:各プラットフォームの広告設定からオプトアウト
  • ボイスチャット録音の確認:プライバシーポリシーでボイスデータの扱いを確認
  • 最小限の個人情報:アカウント作成時に必須でない情報は入力しない
  • VPNの使用:IPアドレスベースの位置追跡を防止
  • 定期的なデータ削除請求:使わなくなったゲームアカウントのデータ削除を請求

参考文献・出典

  • European Commission - GDPR Official Text(gdpr.eu)
  • 個人情報保護委員会 - 個人情報保護法の概要(ppc.go.jp)
  • Valve - Steam プライバシーポリシー(store.steampowered.com/privacy_agreement)
  • Electronic Frontier Foundation - Video Game Privacy(eff.org)
  • Mozilla Foundation - *Privacy Not Included - Gaming Devices(foundation.mozilla.org)

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